「住みたい街」でいつも上位に名前が挙がる「横浜」。でも横浜ってとっても広いんですよね。横浜駅の利便性と「みなとみらい」「中華街」などといったイメージ、そして全国的な知名度、こういったものが相まって「住みたい街・横浜」を創り上げているのでしょう。実際、横浜駅近辺の賃貸物件はもちろん相応の家賃であり、人も車もあらゆるものの往来が活発で、こういった環境を好まない賃貸ユーザーも少なくはありません。
だ・か・ら、今回おすすめしたいのが「生麦エリア」。確かに生麦駅には京浜急行の各駅停車しか停まりません。でも、横浜駅までは各駅停車で6駅のポジション。当然、横浜駅や急行停車駅よりは割安感が期待されながらも、横浜駅を自身の活動拠点として充分に活用できる、れっきとした「住みたい街・横浜」のなかにあるのです。

▼京急「生麦駅」
急行も特急も、駅の横をはしるJR各線も、うらやましい位のスピードで駆け抜けていく生麦駅。でもこの生麦駅、横浜駅までは各駅停車で6駅、途中駅での通過待ちや乗換え等にも左右されますが、だいたい10分前後で横浜駅まで行けてしまうのです。加えて反対の京急川崎駅までも5駅とこれまた好アクセス。横浜駅周辺の家賃相場が高いことから、横浜駅からバス便でお部屋探しをする賃貸ユーザーもいらっしゃいますが、何せバスは時間が不安定ですし、また通勤時の横浜駅周辺の混雑ぶりは容易に想像できます。都心や遠方に通勤する方にとっては時間が計算できないのは痛いところですよね。もし横浜駅バス便と生麦駅周辺物件の家賃相場が同じなら、果たしてどちらが魅力的でしょうか?横浜駅までバス15分の物件と、生麦駅から徒歩10分の物件、バスが予定どおりに運行したと過程しても、どちらが横浜駅を有効に利用できるか。こう考えると「生麦エリア、ありだよね」ってなってきませんか?

▼頭上注意!焦りは禁物!
駅南側の商店街を分断するように京急・JR各線の線路が横たわる踏切。これがまた「低い!」そして「けっこう長い!」のです。
お車を利用される方は必ずチェックしておきたいポイントですね。これもまた生麦エリアの風景のひとつなのですが。

▼駐輪場
駅と言えば駐輪場。もちろん生麦駅周辺にもあります。取材当日こそ比較的空車があるようにも見られましたが、こう見えて定期駐輪利用で実は満車(たまたま停まっていなかっただけ)であったり、また季節によって利用状況も違ったりするようですので、自転車を利用する賃貸ユーザーの皆さまには、必ずお部屋探しとあわせてご確認されることをオススメします。

▼駅前商店街
大型商店街とまではいきませんが、生麦駅前にも商店街がちゃんとあります。日頃のお買い物であれば駅周辺でけっこうカバーできるのではないでしょうか。もちろん大きなお買い物ともなれば横浜駅や川崎駅に行けばいつでも出来る訳ですから。同じ横浜市内でも、横浜駅や川崎駅にいくのも一苦労、なんてエリアもたくさんあります。利便性は高い方なのです。

▼安養寺と竜泉寺
生麦駅の西側にはふたつのお寺「安養寺(写真左)」と「竜泉寺(写真右)」が。
この他にも生麦エリアには寺社が複数点在しています。
また、同じ横浜市鶴見区内には曹洞宗の大本山「総持寺」もあり、その荘厳な雰囲気に圧倒されてしまいそうに。
感じる人には、神々のパワーみなぎるエリアなのかも知れません。

▼充実の道路交通網
生麦エリアには「第一京浜」「第二京浜」「産業道路」そして「首都高速」と、道路交通網が充実!
車利用者にとっては東へ西へ、南へ北へと、縦横無尽にステアリングを操る発進基地となるのではないでしょうか。もちろんここに挙げた道路はいわゆる“有名どころ”であり、時間帯によって渋滞も起こる道路です。主要道路を押さえつつ、裏道を極めてみてください。

▼生麦事件
生麦エリアを知らずとも、生麦事件のことは知っている人も多いはず。事件と場所が一致していなかった皆さま、そうです、この生麦エリアこそが生麦事件が起こった場所なのです。
 
<生麦事件:ちょっとおさらい>
江戸末期、幕府人事への介入を目的に江戸に入った薩摩藩・島津久光一行の京都への帰り道。生麦(村)に差し掛かった折に、馬に乗ったイギリス人4名と遭遇。いわゆる大名行列に出くわした際の礼儀作法などは知らないイギリス人にとっては、どうしてよいか分からず、行列側の薩摩藩士がしきりに「馬を下りろ」と伝えても言葉が通じず、何か良くない状況ではあることには気づきながらも、そうするうちに久光の乗るカゴの近くまで近づいてしまった。これに怒った数人の藩士がイギリス人に斬りかかり、1人が死亡、2人が負傷した。これをきっかけに薩摩とイギリスによる「薩英戦争」へと発展していってしまう…。

といった内容です。筆者の見識・解釈による記述ですので、詳しくは専門の文献にてご確認ください。
写真左は事件を伝える石碑。現在、道路建設工事のため仮移転中とのことでしたので、ご覧になられたい方は事前にご確認を。
写真右は「生麦事件発生現場」と示された説明版。石碑とは別の場所にあります。文章が難しく、実際まさにこの場で事件が起きたのかまでは分かりませんでしたが、少々背筋が涼しくなりました。

▼キリン横浜ビアビレッジ
ビール好きにはたまらない!知っている人は知っている生麦の“大人のスポット”「キリン横浜ビアビレッジ」。
何と言ってもお楽しみは出来たてビールの試飲!車で行ってはいけませんよ。
もちろん清涼飲料も用意もあり、様々なツアーもあるようですから家族連れでも楽しめそうですね。

▼京浜工業地帯
生麦の南側、東京湾に面して建ち並ぶ大型プラントの数々。いわゆる「京浜工業地帯」です。
それこそ一昔前には公害問題が話題にもなったものですが、今では耳にする機会は、少なくとも私にはありません。それこそ最近では「工場夜景クルーズ」が人気となっておる程で、本当に変わったなーと実感します。日本の技術力の高さには誇りを感じますね。
自分の住んでいる街を海上から眺めてみるのもお洒落ですね。